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記事詳細
当院で実施している実耳測定について
補聴器の出力の評価として、
2ccカプラや疑似耳を用いた補聴器の特性測定が行われています。
しかし、このどちらも金属のカプラを用いて補聴器を測定するものであり、
補聴器装用者が実際に聞いている音の音圧を求めることはできません。
近年、新生児聴覚スクリーニングが開始され、
乳幼児から補聴器を装用する事例が増加しています。
乳児の外耳道容積は、
2ccカプラや疑似耳に設けられている容積に比べて小さく、
外耳道内音圧が強くなるため、
これらのカプラを用いた補聴器測定の数値をそのまま利用し、
評価することはできません。
そのような弱点を補う方法が、
実際の耳(実耳)での特性を測定し、
鼓膜面での特性を評価する実耳測定という方法です。
実耳測定は補聴器適合検査における有効な評価方法として知られています。
特に、
①小さな外耳道を有する乳幼児に補聴器を適用する場合、
②オープンフィッティングをすることのある軽度・中等度の聴覚障害者の補聴を考える場合
③ファンクショナルゲインと2ccカプラでの補聴器の特性測定結果に乖離がある場合
に有用性があると考えます。
はかたみち耳鼻咽喉科では
2017年7月より、
装用される方それぞれの聴力や外耳道や耳栓に合った補聴器調整となるよう、
実耳測定を活用しております。
(参考資料:教育オーディオロジーハンドブック 聴覚障害のある子どもだちの「きこえ」の補償と学習指導、AUDIOLOGY JAPAN Vol.62 No.5)
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