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記事詳細
学齢期の難聴とコミュニケーションについて
子どもの軽度から中等度の難聴について
軽度や中等度の難聴を持つお子さんは、普段の会話ではあまり問題がないように見えることがあります。しかし、知らない言葉や突然話題が変わると、話の内容がうまく理解できず、会話が途切れてしまうことがあります。これを「コミュニケーションブレイクダウン」といいます。
コミュニケーションを助けるスキル
話を理解できなかったとき、もう一度聞き返したり、確認するスキルが大切です。このスキルを「訂正方略」と呼びます。このスキルを身につけることで、聞き漏らした情報を補い、スムーズに会話を続けられるようになります。例えば、「もう一度教えてください」や「それって○○のことですか?」と聞き返すことで、相手とのコミュニケーションが円滑になります。
自己アピール(セルフアドボカシー)の大切さ
お子さんが自分の聞こえの状態を理解し、困ったときに「もう一度言ってください」や「聞こえづらいので、ゆっくり話してください」といったサポートをお願いできることも非常に大切です。このような力を「セルフアドボカシー」といい、学校生活や日常生活で役立ちます。お子さんが自分の聞こえについてしっかりと理解し、必要な支援を求めることで、コミュニケーションがよりスムーズになります。
学校での支援について
難聴を持つお子さんが学校で快適に過ごせるように、先生や周囲の方々の協力が必要です。先生が「もう一度聞きたい」と言うお子さんの要望に対して、わかりやすく言い換えたり、優しく対応することで、お子さんの自信やコミュニケーション能力が向上します。
当院でのサポートについて
当院では、医師と言語聴覚士が協力し、お子さんの聴力検査や、軽度難聴児童に対するコミュニケーションのサポート指導や補聴器試聴などにも力を入れております。お子さんの聞こえについてご不安のある方は、ぜひご相談ください。
参考文献:
平島ユイ子. 学齢期のコミュニケーションの評価と指導. 小児耳鼻咽喉科 2024; 45(1): 19–21. doi: 10.11374/shonijibi.45.19 -
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