聴力が10デシベル低下するごとに、認知症発症リスクが約1.3倍！？　耳と脳の健康を守るために知っておきたいこと｜病気について｜医療法人はかたみちはかたみち耳鼻咽喉科｜福岡県久留米市

病気について

HOME
病気について
聴覚障害：聴こえが悪い
聴力が10デシベル低下するごとに、認知症発症リスクが約1.3倍！？　耳と脳の健康を守るた...

記事詳細
聴覚障害：聴こえが悪い

聴力が10デシベル低下するごとに、認知症発症リスクが約1.3倍！？　耳と脳の健康を守るために知っておきたいこと

私たちが普段、音を聞き取る力は生活の質にとって欠かせないものです。しかし、加齢とともに聴力が低下するのは自然なこと。それでも、聴力の低下が認知症発症リスクに影響を与えることをご存じでしょうか？2012年の論文で、聴力の低下と認知症発症リスクの増加が関連していることが明らかになりつつあります。

難聴と認知症発症リスク
この研究では、聴力が25dBHLを超える聴力低下がある人は、聴力低下がない人に比べて認知症発症リスクが高まることが示されました。特に、聴力が10デシベル低下するごとに、認知症発症リスクが約1.3倍に増加する可能性があるとされています。また、聴覚障害の重症度が高いほど、リスクが顕著に増加することが確認されています（軽度難聴で1.89倍、中等度難聴で3倍、重度難聴で4.94倍）。

聴力低下がなぜ脳に影響するのか？
なぜ聴力の低下が脳に影響を与えるのでしょうか？その理由のひとつは、耳が聞こえにくくなると脳が音を理解するために多くのエネルギーを使うため、他の認知機能が負担を受けやすくなるからです。また、聴力が低下すると、他の人とのコミュニケーションが難しくなり、社会的な孤立が生じやすくなります。この孤立も、脳の健康に悪影響を及ぼす可能性があるとされています。

補聴器の効果
補聴器の使用が認知症の発症リスク低減に役立つかどうかが注目されています。補聴器を使うことでコミュニケーションが円滑になり、社会とのつながりを保つことができるため、認知機能の維持にも役立つ可能性があります。

参考論文：
Lin, Frank R et al. “Hearing loss and incident dementia.” Archives of neurology vol. 68,2 (2011): 214-20.

当院にできる事
このように、聴力の低下は単なる「聞こえの問題」にとどまらず、私たちの脳や認知機能にも影響を及ぼす可能性があるのです。もし「最近少し聞こえにくくなったな」と感じることがあれば、早めに専門家に相談し、必要な検査を受けることをお勧めします。耳と脳の健康を守るために、私たちのクリニックでは最新の検査設備と専門スタッフがあなたの健康をサポートします。聴力と認知機能を守るために、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事に関連する記事
- 難聴と収入の関係：補聴器でリスクを軽減しましょう
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 学齢期の難聴とコミュニケーションについて
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「軟骨伝導補聴器でより快適な聴こえをサポート」
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 知的障害および発達障害を持つ方の難聴評価の重要性について
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 新しい補聴器「軟骨伝導補聴器」のご紹介
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 軟骨伝導補聴器についての2023年研究論文のご紹介～新しい補聴器の選択肢～
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 新しい研究論文のご紹介：次世代型聴力検査の有用性
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 次世代型ASSR（聴性定常反応）による聴力評価について
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 聞き取りづらさを感じる方へ〜LiD（聞き取り困難症）/APD（聴覚情報処理障害）〜
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜聴覚障害が引き起こす孤独感と社会的孤立とは？＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- （補聴器市民講座）6月9日（日）「「補聴器ってこんなに聞こえるんだ！耳の聞こえが気になる方への補聴器市民講座（補聴器体験談あり）と補聴器相談会＠久留米シティプラザ４F中会議室（8時50分受付開始。9時20分～11時30分。）」開催します！
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜6月9日（日）補聴器市民講座で予定されている貴重な体験談での質問事項＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「6月9日（日）補聴器市民講座」で予定されている「貴重な補聴器体験談」について
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 6月8日土曜日開催の「はかたみち補聴器フィッティング勉強・交流会2024」のプログラム
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- （耳鼻咽喉科医師・言語聴覚士・認定補聴器技能者向け）2024年6月8日（土）「補聴器ってこんなに聞こえるんだ！はかたみち補聴器フィッテイング勉強・交流会2024＠久留米シティプラザ４F中会議室（ZOOM参加もあり。18時30分受付開始、19時～21時）」開催します！
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜共に6月9日（日）9時20分～10時40分まで自院等においてオンラインで補聴器市民講座を開催できる協力医療機関を募集しています。＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「6月9日（日）補聴器セミナー」で補聴器展示に協力いただく「展示会社」と「展示予定の補聴器」のご案内パート④
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「6月9日（日）補聴器セミナー」で補聴器展示に協力いただく「展示会社」と「展示予定の補聴器」のご案内パート③
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「6月9日（日）補聴器セミナー」で補聴器展示に協力いただく「展示会社」と「展示予定の補聴器」のご案内パート②
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「6月9日（日）補聴器セミナー」で補聴器展示に協力いただく「展示会社」と「展示予定の補聴器」のご案内パート①
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「6月9日（日）補聴器セミナー」で協力いただける「認定補聴器専門店」とは？
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 日常生活では聴こえにくさを感じているが、聴覚検査では問題がない、「聞き取り困難症/聴覚情報処理障害とは？」
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜はかたみち耳鼻咽喉科の補聴器診療について（2024年4月時点）＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜「認知症」と「難聴」は同時に生じている可能性の高い疾患です。＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜当院に補聴器外来の見学に来られました＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜補聴器を安心して使い続けるためには、継続的な耳垢チェックや外耳炎治療や補聴器適合検査が大切です。＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜当院で調整できる補聴器メーカー（現在14種類のメーカー）と、補聴器満足度を上げるために補聴器適合検査を受けましょう。＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜3月3日（耳の日イベント）補聴器フォーラム福岡2024が無事開催されました！！＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜いよいよ明後日。3月3日（日）耳の日イベント、補聴器フォーラ福岡2024＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜当院では軟骨伝導補聴器を試聴できます。＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 全国で補聴器購入費助成制度を実施している自治体が238（全国市区町村数1747のうち）と増えております！
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜令和五年度福祉医療・成人老年委員全国会議に参加してきました（今年で3回目）。＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜お持ちの補聴器の効果に不満を感じたら、補聴器適合検査を検討して下さい。＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「補聴器所有者のうち8%が障害者総合支援法又は自治体独自の支援制度に基づく公的支給補助を受けている」って知っていましたか？
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- あたなの聴力は何dBですか？
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 新しい補聴器を購入する前に、あなたの補聴器の効果を確認（補聴器適合検査）してみませんか？
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜他施設で購入された補聴器で満足できない場合の例パート②＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器フォーラム福岡2024について（2024年3月3日開催予定）
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜他施設で購入された補聴器で満足できない場合の例パート①＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 当院でも実施できる「難聴の脳」を変える「宇都宮方式聴覚リハビリテーション」
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜補聴器を満足して使用するために知っていただきたいこと～「耳鼻咽喉科受診（補聴器相談医）」と「きこえのリハビリ」と「補聴器の効果確認」と「環境調整」が大事～＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 『他機関で補聴器購入後に当院で補聴器再調整が必要になった2症例の検討』の論文が受理されました！（開業後4本目）
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 早田耕一郎議員に令和4年第4回久留米市議会定例会で「軽度・中等度難聴児の早期発見とその支援について、言語聴覚士の学校検診への配置について」という内容で質問してもらいました。
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 軽度・中等度難聴児補聴器購入費用助成制度での補聴器修理費助成に関する請願書を久留米耳鼻科医会で作成しました。
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- お持ちの補聴器の効果に不満を感じたらご相談ください。
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 2022年10月6日（木曜日）第67回日本聴覚医学会＠山形で発表しました。
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 12月4日日曜日：令和4年度補聴器販売者の技能向上研修会（厚生労働省補助事業）で講義をしました
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器を購入する前に、まず耳鼻咽喉科（補聴器相談医）に相談しましょう！
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 耳鼻咽喉科に相談することで利用することができる補聴器の購入補助・助成制度があります。
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 聞こえにくくて、テレビの音を大きくしていませんか？
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器についてのよくある誤解：補聴器は簡単に作れるっちゃろ？
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 騒音性難聴（または音響性難聴）とは？
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 当院の小児聴覚評価についてと、当院で実施した検査の評価時年齢・件数・受診理由について
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 「難聴があるとマスク着用やビニールシート設置で聞き取りが悪くなる」と当院の補聴器症例について
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- はかたみちの特殊診療の紹介動画
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 当院の補聴器外来について発表（福岡県地方部会　第185回耳鼻咽喉科・頭頚部外科学術講演会）
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 認知症を疑う際には聴力低下も疑いましょう
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- ＜当院で実施しているインサートイヤホンの特徴＞
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 当院で実施している実耳測定について
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器適合検査
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 当院の補聴器診療ホームページ
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 新田清一先生、小川郁先生の著書「難聴・耳鳴りの９割はよくなる」を当院本棚に並べております。
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 2019年11月8日第64回日本聴覚医学会で発表
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 難聴に関連する家族の抱える問題
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 聞き取り能力を高めるための戦略（ヒアリング・ストラテジー）
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器の丁寧な扱い方
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器の音に慣れるまでの期間
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- （200名限定）2019年3月23日（土曜日）新田清一先生による無料公開講演会「補聴器による脳のトレーニングできこえを取り戻す！」開催のお知らせ
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器購入時の注意点
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 集音器と補聴器の違い
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 当院の補聴器診療について
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器ー気になるお金の話ー
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 当院や補聴器相談医に相談すると利用できる補聴器の購入補助・助成制度
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 両側難聴は認知症の危険因子
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 難聴かも？と思ったら、ご相談ください。
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 難聴がもたらすさまざまな問題（難聴と寿命、運転、転倒、うつ、認知症）
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 補聴器を用いた認知症予防対策！？について
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
- 新生児聴覚スクリーニングはなぜ必要？
  （聴覚障害：聴こえが悪い）
耳鼻咽喉科の病気って？へ戻る
診療予約

専門診療について

診療時間

月火水木金土

9:00-12:30 ○ ○ × ○ ○ ○

14:30-19:00 △ △ △ △ △ □

※受付は18時までです。日曜・祝日は休診日です。水曜は午後のみ。

※△：一般診療は18時30分まで。言語聴覚療法は19時まで。

※□：14：00～17：00

医療法人はかたみち

はかたみち耳鼻咽喉科

〒830-0003
福岡県久留米市東櫛原町450-1
TEL:0942-38-0801 / 090-8406-3387

© Copyright HAKATAMICHI EAR, NOSE & THROAT CLINIC All Rights Reserved.