-
記事詳細
「鼻みず」について
「鼻みず」は、
ヒトの空気の通り道(気道)をおおう気道液の構成成分で、
生理的にも1日1〜2Lの量が分泌されています。
鼻みずは、
(涙や呼気中の水分が凝結したもの)+(鼻から産生された鼻液)からなります。
鼻みずの増加には、
鼻腺や上皮杯細胞などよりの分泌亢進、
毛細血管よりの血漿漏出など種々の要因があります。
例えば、
風邪によるウイルス性鼻炎(急性鼻炎)の初期症状としては
サラサラとした水のような鼻みずが特徴的ですが、
この鼻みず分泌の増加は、
三叉神経終末の刺激反射による鼻腺分泌刺激と
粘膜上皮直下の毛細血管からの淡白成分の多い血漿漏出によるものが多いと言われています。
このような炎症を起こす物質として、
ブラジキニンとヒスタミンが有名ですが、
ブラジキニンは痛み(顔面痛など)・くしゃみ・鼻みず分泌・鼻粘膜の腫れなどを起こし、
ヒスタミンは、鼻アレルギー3主徴(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)を起こします。
また、
鼻みずの視覚的な色合いについてですが、
膿性の黄色などの鼻水は、
感染原因がウイルス性あるいは細菌性という違いよりも、
むしろ炎症反応の重症度を反映していると考えられています。
というのは、
好中球のアズール顆粒の中に緑色のミエロペロオキシダーゼ蛋白があるため、
鼻みずの中の好中球の数が増加するにつれて、
鼻みずの色調は透明→黄色→緑膿色へと変わっていきます。
ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
(参考:久保田和法ら:鼻汁についての疑問 鼻汁が生じるメカニズムは? JOHNS 30巻7号 2014)
-
- 病気について
- 求人情報
- 耳鳴り
- 聴覚障害:聴こえが悪い
- 吃音について
- いびき・睡眠時無呼吸
- 発音の遅れや言葉の理解が難しいといった悩みを抱えるお子さんへ
- アレルギー性鼻炎・花粉症
- 嗅覚障害と味覚障害
- 嚥下障害:むせやすい、体重が減った、肺炎を繰り返す
- 鼻副鼻腔炎:ちくのう症
- 中耳炎
- 咽頭扁桃炎:熱とのどの痛み
- 耳そうじ・耳あか
- デジスマ診療アプリによる予約や問診について
- オンライン診療について
- めまい、乗り物酔い
- 音声障害:声がかすれた、声が出ない
- 冬季の呼吸器感染症
- 新型コロナウイルス感染症対策
- 予防接種
- 医療費助成
- おたふくかぜ
- 薬の飲み合わせ:抗生物質の飲ませ方
- 個人情報の保護について
- 病院設備
- 当院従業員に対する妊娠・出産・復職時における支援について
- その他
専門診療について
診療時間
月 火 水 木 金 土 9:00-12:30 ○ ○ × ○ ○ ○ 14:30-19:00 △ △ △ △ △ □ ※受付は18時までです。日曜・祝日は休診日です。水曜は午後のみ。
※△:一般診療は18時30分まで。言語聴覚療法は19時まで。
※□:14:00~17:00
医療法人はかたみち
はかたみち耳鼻咽喉科
〒830-0003
福岡県久留米市東櫛原町450-1
TEL:0942-38-0801 / 090-8406-3387