スギ花粉・ダニアレルギーの根本治療「舌下免疫療法」

アレルギー体質そのものを改善する治療法です
「毎年春になるとスギ花粉症の症状が辛い」「一年中、ダニやハウスダストによる鼻水や鼻づまりに悩んでいる」といった方にお勧めの治療が「舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)」です。 これまでの飲み薬や点鼻薬は、今ある症状を一時的に抑える「対症療法」でしたが、舌下免疫療法はアレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体に取り入れることで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を根本から和らげる(体質を改善する)ことを目指す新しい治療法です。

舌下免疫療法のメリット
・根本的な体質改善が期待できる:治療を完了すれば、長期にわたって症状を抑えたり、お薬の量を減らしたりすることが期待できます。 ・痛みがなく自宅でできる:注射(皮下免疫療法)のような痛みがなく、1日1回、ご自宅でお薬を舌の下に含んで溶かすだけなので、無理なく続けられます。 ・小児の将来的なアレルギー予防:小児期に治療を行うことで、将来の新たなアレルギーの発症や、気管支喘息への移行を防ぐ効果も期待されています。
当院のアレルギー診療 3つの特徴

1. 痛みの少ない迅速アレルギー検査「SiLIS」でその日に診断
舌下免疫療法を始めるには、スギ花粉またはダニに対するアレルギーがあることを検査で確定する必要があります。 当院では、指先から少量の血液を採るだけで、約20分で45項目のアレルゲンがわかる迅速検査機器「SiLIS(サイリス)」を導入しています。注射器を使わないため痛みが少なく、お子様や採血が苦手な方にも安心です。受診したその日のうちに結果がわかるため、スムーズに治療方針を決定できます。

2. 耳鼻咽喉科専門医と看護師によるチームサポート
舌下免疫療法は、数年単位(3〜5年)で毎日お薬を飲み続ける根気が必要な治療です。 当院では、お薬を処方するだけでなく、医師と看護師がしっかりと連携し、患者さん一人ひとりのライフスタイルに寄り添ったサポートを行っています。「飲み忘れを防ぐ工夫」や、「ご家庭でのダニ対策・花粉回避の生活指導」など、治療を安全に長く続けられるよう丁寧にアドバイスいたします。
3. 患者さんに合わせた最適な治療の「交通整理」
アレルギーの症状や重症度、お悩みは患者さんによって様々です。 「舌下免疫療法」はもちろん、重症のスギ花粉症でお悩みの方には新しい注射治療「ゾレア®」のご提案や 、どうしても鼻づまりが治らない形態異常(鼻中隔弯曲症など)がある方には手術が可能な連携医療機関へのご紹介など、耳鼻咽喉科専門医として、あなたに一番適した治療法を見極めご提案いたします。
治療の対象となる方と開始時期
対象年齢(5歳以上のお子様から成人まで)
スギ花粉(シダキュア)およびダニ(ミティキュア)の舌下免疫療法は、5歳以上の方から治療を受けることができます。錠剤を舌の下で1分間じっと保持し、その後の運動制限などのルールを守れることが条件となります。
治療を開始できる時期の注意点
ダニアレルギー(ミティキュア):時期を問わず、一年中いつでも治療を開始できます。 スギ花粉症(シダキュア):スギ花粉が飛散している時期(1月〜4月頃)は、アレルギー反応が過敏になっているため治療を始めることができません。スギ花粉の飛散が終了した5月〜12月頃の期間にのみ開始が可能です。
治療の流れと服用方法
毎日の服用方法
1日1回、お薬を舌の下に置き、そのまま1分間保持してから飲み込みます。その後5分間はうがいや飲食を控えてください。 ※初めてお薬を飲む日は、アレルギー反応が出ないか安全を確認するため、当院の診察室で服用していただき、30分間待機していただきます。翌日からはご自宅で服用します。
通院のスケジュール
最初は少ない成分量から始め、1週間後に目標とする量に増やします。体にしっかりとお薬が慣れ、問題なく安全に継続できることが確認できましたら、その後は「リフィル処方」等も活用し、通院間隔を無理のない範囲(最大3ヶ月に1回など)に延ばして経過を診ていきます。
服用時の重要な注意点
血流が良くなるとお薬の成分が急激に体に回り、副作用(口の中の腫れやかゆみ、息苦しさなど)が出やすくなります。そのため、お薬を飲む前、および飲んだ後「2時間」は、激しい運動や入浴、アルコールの摂取を避けてください。