【いびき・日中の眠気が気になる方へ】

いびきや日中の強い眠気は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。SASは睡眠中に気道が塞がれて呼吸が繰り返し停止する病気で、日本の成人では約900万人が罹患していると推定されています。放置すると高血圧・心房細動・脳卒中などのリスクが上昇するため、早期の評価と治療が重要です。
耳鼻咽喉科では、いびきや無呼吸の原因となる鼻・のど・口蓋垂の構造的な問題を内視鏡で詳しく評価します。当院ではWatchPATを用いた自宅での簡易PSG検査を実施しており、入院不要で手軽に睡眠中の呼吸状態・酸素飽和度を記録できます。より詳しく調べる必要がある場合は、脳波・呼吸・酸素などを総合的に計測するフルPSG検査(終夜睡眠ポリグラフ)をご紹介します。
治療は重症度と原因に合わせて選択します。中等症〜重症にはCPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)が第一選択です。軽症〜中等症やCPAPが難しい方にはマウスピース(口腔内装置)、鼻から気道を確保するナステントも選択肢としてご提案します。鼻中隔彎曲・扁桃肥大など外科的治療が有効な場合は適切な医療機関にご紹介します。
【2026年6月の診療報酬改定により、CPAPの保険適用基準が緩和されました。】
これまで精密検査(PSG)でAHI 20以上・簡易検査でAHI 40以上が必要だったところ、PSGでAHI 15以上・簡易検査でAHI 30以上へと閾値が引き下げられました。また、簡易検査でAHI 30以上であれば入院によるPSGなしで外来のみでCPAPを導入できるようになりました。
以前「基準に届かない」と言われた方も、ぜひ再評価のご相談にいらしてください。