
はかたみち耳鼻咽喉科へようこそ 当院では、非常勤の耳鼻咽喉科専門医と言語聴覚士が連携し、吃音の専門的なサポートを行っています。 吃音は、決して「育て方」や「本人の努力不足」が原因ではありません。ご本人やご家族だけで抱え込まず、これからの対応や道筋を当院と一緒に考えていきましょう。 皆様が安心して日常生活や学校生活、社会生活を送れるよう、当院ではご年齢や症状に合わせて以下のようなサポートを実施しています。
当院で実施している6つのサポート
1. 吃音についての正しい知識と最新情報の提供 吃音に関する誤解や不安を解くために、最新の医学的根拠に基づいた正しい情報をお伝えします。保護者の方にはご家庭でのお子さんへの接し方や環境づくりについて、ご本人には吃音のメカニズムや上手な付き合い方について、分かりやすく説明いたします。
2. 年齢やライフステージに応じた「リスクマネジメント(事前の備え)」 吃音による困りごとは、幼児期、小学生(音読や日直)、中高生(自己紹介や思春期の悩み)、社会人(電話応対など)と、年齢や環境によって変化します。先回りして起こりうる困難を予測し、その時々にどう対処すべきか、一緒に作戦会議を行って備えます。
3. 園・学校・職場への理解を促す「環境調整」のサポート 周囲の無理解によるからかいや誤解を防ぐことが非常に重要です。当院では、担任の先生や職場の方へ向けた「吃音の理解と配慮をお願いするプリント」のお渡しや、環境調整を求めるための診断書の作成を行っています。
4. 言語聴覚士による発話と心理面のサポート(言語訓練) ご本人の希望や年齢に応じて、言語聴覚士による直接的な訓練を行います。幼児期には遊びを通して楽な発話を促すプログラム、学齢期以降の方には「楽に声を出して話すコツ(流暢性形成法や吃音緩和法など)」の練習を行います。また、話すことへの恐怖心や不安を和らげるための心理的なサポートも並行して行います。
5. 入試や就職活動における「合理的配慮」のための診断書作成 高校や大学の入試(面接試験)、就職試験において、吃音によって本来の能力が発揮できず不利益を被らないよう、「障害者差別解消法」に基づいた合理的配慮(面接の順番や時間的余裕の確保、代替手段の提示など)を申請するための診断書を作成いたします。
6. 各種手帳取得のための「医師意見書」の作成 吃音の症状が重く、日常生活や就労に著しい困難がある場合、状態によっては「精神障害者保健福祉手帳」や「身体障害者手帳(音声機能障害)」の取得が可能な場合があります。当院では、非常勤医師と協力して取得に必要な医師意見書の作成を行い、福祉的なサポートや就労支援へ繋げるお手伝いをいたします。
おわりに 当院の目標は、「吃音をゼロにすること」ではありません。「吃音があっても困らずに、自信を持って自分らしくコミュニケーションを楽しめること」を目指しています。どんな小さな疑問や不安でも、お気軽にご相談ください。