「花粉の季節が終わったのに、鼻の調子が悪い」「朝起きると鼻が詰まっている」「夜になると息苦しくて眠れない」──
そんな症状がある方は、ハウスダスト(ダニ)アレルギーの可能性があります。
ハウスダスト(ダニ)は、一年を通して室内に存在する通年性アレルゲンの代表です。特に秋から冬にかけて症状が悪化しやすく、花粉症とは少し違った経過をたどります。ここでは、ハウスダスト(ダニ)アレルギーの特徴や原因、検査・治療についてわかりやすくご紹介します。
ハウスダスト(ダニ)アレルギーとは?
ハウスダスト(ダニ)アレルギーは、ダニそのものではなく、主に**ダニの死骸や糞(ふん)**に含まれるアレルゲン(タンパク質)に対して、体の免疫が過剰に反応して起こるアレルギーです。
鼻や目、気管支などの粘膜で炎症を起こし、次のような症状を引き起こします。
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鼻づまり・くしゃみ・鼻水・鼻のかゆみ
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目のかゆみ・涙・充血
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夜間の咳・ゼーゼー(喘息症状)
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睡眠の質の低下、朝のだるさ
特に鼻づまりは、単なる不快感にとどまらず、いびき・口呼吸・集中力の低下、さらには睡眠の質の悪化を招きます。
秋に症状が強くなる理由
ダニは高温多湿を好むため、夏の間に大量に繁殖します。
しかし、涼しく乾燥してくる秋口になるとダニが死滅し、その死骸や糞が細かく砕けて空気中に舞い上がるようになります。
さらに秋は、
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布団やカーペットを干す機会が増える
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暖房の使用により湿度が下がり、微粒子化しやすくなる
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窓を閉めて換気が減るため、室内にアレルゲンがこもる
といった条件が重なり、ダニアレルゲンを吸い込みやすい季節になるのです。
つまり、秋に「風邪が治らない」「ずっと鼻が詰まっている」と感じている方の中には、ハウスダスト(ダニ)アレルギー性鼻炎の方が少なくありません。
当院でのダニアレルギーの診断
ハウスダスト(ダニ)アレルギーの診断は、問診や症状の確認に加え、アレルギー検査を行うことで明確になります。
① 血液検査(特異的IgE検査)
アレルゲンに反応するIgE抗体の有無を調べます。
「ヤケヒョウヒダニ(Der p1)」「コナヒョウヒダニ(Der f1)」など、主要アレルゲンの感作状況が分かり、
「風邪かアレルギーか」「花粉症かダニアレルギーか」の鑑別にも役立ちます。
採血で行える簡便な検査ですので、お子さまから大人の方まで安心して受けていただけます。
ハウスダスト(ダニ)アレルギーの治療
治療の基本は、アレルゲンの除去・回避と薬物療法、そしてアレルゲン免疫療法です。
① アレルゲンの除去・回避
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寝具は週1回以上の洗濯・乾燥
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布団乾燥機+掃除機掛けで死骸や糞を除去
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カーペットやぬいぐるみはできるだけ減らす
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空気清浄機や換気を取り入れる
など、生活環境の見直しが重要です。
② 薬物療法
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抗ヒスタミン薬(くしゃみ・鼻水・かゆみの抑制)
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点鼻ステロイド(鼻づまりに有効)
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ロイコトリエン拮抗薬(鼻閉や喘息を改善)
症状や年齢に応じて組み合わせ、コントロールを目指します。
③ アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)
ハウスダスト(ダニ)アレルギーに対しては、舌下免疫療法が保険適用で受けられます。
毎日少量のアレルゲンを舌の下に投与することで、体を少しずつ慣らし、アレルギー体質を根本から改善していく治療です。
効果が持続し、治療終了後も症状が軽くなることが期待されます。
こんな方はご相談ください
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秋になると鼻づまりやくしゃみが増える
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花粉症の季節以外にも症状が続く
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朝起きたときに鼻が詰まっている
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夜眠れない・いびきがひどい
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アトピーや喘息を持っている
これらの症状がある方は、ぜひご相談ください。
「ただの風邪」と思っていた不調が、ハウスダスト(ダニ)アレルギーであることは少なくありません。早期に診断・治療することで、生活の質が大きく改善します。
当院では
はかたみち耳鼻咽喉科では、血液検査によるアレルギー診断を行い、原因を正確に見極めます。
症状に合わせた薬物療法や舌下免疫療法のご案内も可能です。
秋から冬にかけての鼻づまり・くしゃみ・睡眠障害でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
参考文献:Brehler R. Clinic and diagnostics of house dust mite allergy. Allergo Journal International. 2023;32(1):1–4. DOI: 10.1007/s40629-022-00232-7