「A群β溶連菌」による咽頭・扁桃炎|はかたみち耳鼻咽喉科|福岡県久留米市の耳鼻科・耳鼻咽喉科

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「A群β溶連菌」による咽頭・扁桃炎

こどもに「のどが痛い」、「熱が出た」、「ご飯が食べれない」、「吐いた」などの症状があるとき、
 

現在流行している「手足口病」や、「ヘルパンギーナ」などウイルス性疾患の可能性もありますが、
 

「A群β溶連菌」という細菌性の咽頭・扁桃炎を疑うことが最も重要で、

流行時期にもよりますが、小児の急性咽頭・扁桃炎の15〜30%を締めます。

成人でも同様の傾向にあり、5〜10%が「A群β溶連菌」によるとされています。

「A群β溶連菌」による咽頭・扁桃炎は症状が強く、

リウマチ熱(先進国では非常に稀)や

糸球体腎炎(発症率も小児人口10万人あたり4.0と低く、予後は良好)が続発することがあるため、

最も重要です。

また、

近年、より重篤な病型として敗血症、壊死性筋膜炎、呼吸不全、多臓器不全を引き起こす、

毒素性ショック様症候群などと呼ばれる劇症型が報告がされております。
 

登園・登校の目安については、

溶連菌性咽頭・扁桃炎を発症した場合、

幼稚園などの集団内に保菌者を増加させる危険性があるため、


「症状が消失するまで通園や通学は控えた方が良い」などと考えられています。
 

治療では、

リウマチ熱を予防するという目的で、

ワイドシリンやサワシリンなどのアモキシシリン(AMPC)を10日間内服することが推奨されてきました。

リウマチ熱の発症率が年間10例以下と極めて低くなりましたので、

現在の抗菌薬投与の目的は、

病気でつらい期間を短縮し、

扁桃周囲膿瘍などの化膿性続発症を減らし、

他人への感染を予防することにあると考えられております。
 

そして、

このように急性糸球体腎炎の発症頻度の低い日本の現状では(発症率も小児人口10万人あたり4.0と低く、予後は良好)、

全例に尿検査をする必要はなく、

①処方された抗菌薬をすべて内服すること、

②おしっこの量が減ってきたり、むくんだり、おしっこに血が混じる
異常
が見られた場合は、

早期に医療機関を受診することが大事と考えられております。


ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
 

(参考資料:ATLAS SAKUMA、小児のみみ・はな・のど診療Ⅱ巻、戸田新細菌学改訂34版)