COVID-19による嗅覚や味覚の障害は、多くの患者さんが経験しています。
これらの感覚の変化は、回復に時間がかかる場合があり、一部の方は回復が長引くこともあります。
約5%の患者さんが嗅覚や味覚の機能を長期的に失う可能性があり、女性や症状が重かった方、鼻づまりがあった方は特に回復が遅れる傾向があることがわかっています。(参考文献:Benjamin Kye Jyn Tan et al. "Prognosis and persistence of smell and taste dysfunction in patients with covid-19: meta-analysis with parametric cure modelling of recovery curves." The BMJ, 378 (2022).)

残念ながら、COVID-19による嗅覚や味覚の障害の治療法については、いくつかの治療法についての報告が行われておりますが、確立された治療法はまだ明確ではありません。
ただし、嗅覚の低下はCOVID-19に限らず、副鼻腔炎など他の原因でも生じることがあります。
そのため、耳鼻咽喉科での専門的な検査や診断が非常に重要です。
もし、COVID-19を発症し11日ほど経過しても症状が気になる場合は、耳鼻咽喉科専門医の診察を受けることをお勧めします。
長引く症状に対しては、適切な治療やフォローアップが重要ですので、お気軽にご相談ください。