片側性耳鳴と片側性難聴に関する2022年の研究論文についてのご紹介|はかたみち耳鼻咽喉科|福岡県久留米市の耳鼻科・耳鼻咽喉科

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片側性耳鳴と片側性難聴に関する2022年の研究論文についてのご紹介

皆さん、耳鳴や難聴でお困りではありませんか?特に片方の耳だけが聞こえにくい、あるいは片方の耳だけで耳鳴が続くという方にとって、生活の質は大きく影響を受けているかもしれません。今回は、そんな症状に対して補聴器がどのように役立つかを解説した、2022年の研究をご紹介します。

片側性耳鳴と難聴とは?

まず、片側性耳鳴と片側性難聴について簡単にご説明します。これは、片方の耳で音が聞こえにくくなり、同時に耳鳴が続く状態を指します。原因としては、突発性難聴やメニエール病などがあり、多くの場合、突然発症します。この状態になると、音の方向が分からなくなったり、騒がしい場所で会話を聞き取りづらくなったりします。さらに、耳鳴が加わることで集中力が削がれたり、ストレスが溜まったりすることもあります。

研究の概要

2022年に発表されたこの研究では、片側性耳鳴と片側性感音性難聴を持つ97人の患者さんを対象に、補聴器を使った治療(宇都宮方式聴覚リハビリテーション)がどのように役立つかが調査されました。補聴器は、聴こえづらい耳に音を補うことで、耳鳴の改善に効果があるとされています。

補聴器の効果

研究の結果、約80~90%の患者さんが、補聴器を使用したことで耳鳴の音量や煩わしさが軽減したと感じたそうです。補聴器を使用することで、耳が補われ、音が入りやすくなると同時に、耳鳴が気にならなくなることが多いのです。特に、治療開始から3ヶ月後、そして1年後の追跡調査でも、耳鳴の改善が続いていることが確認されました。

なぜ補聴器が効くのか?

耳鳴の原因はまだ完全には解明されていませんが、難聴によって耳に入る音が少なくなることで、脳がその不足を補おうとして耳鳴が生じると考えられています。補聴器は、この「音の不足」を補うことで、脳の過剰な反応を抑え、耳鳴を軽減する役割を果たしていると考えられています。

研究からわかること

この研究からわかった重要なことは、片側性耳鳴を抱える患者さんにとって、補聴器は有効な治療法であるということです。従来、耳鳴の治療には特別な音響装置やカウンセリングが主に用いられてきましたが、補聴器という比較的一般的な機器が、耳鳴にも効果的であることが明らかになったのです。

(参考資料:Ueno, Masafumi et al. “Effects of hearing aids in patients with unilateral tinnitus with acquired ipsilateral sensorineural hearing loss.” Ear, nose, & throat journal, 1455613221112346. 29 Jun. 2022, doi:10.1177/01455613221112346)
 

耳鳴でお困りの方へ

もし片側性の耳鳴や難聴でお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。補聴器の使用があなたの生活の質を改善する助けとなるかもしれません。当院では、宇都宮方式聴覚リハビリテーションを実際に受けることが出来ます。耳鳴や難聴に関する詳しい診察や治療方法の説明も行っておりますので、お気軽にご相談ください。