幼児期に見られる吃音(きつおん)は、話をするときに言葉が詰まったり、同じ音を繰り返したり、言葉がなかなか出てこない状態を指します。吃音は、呼吸や発声・発語の器官に特に異常がなくても起こるもので、診断は主に症状に基づいて行われます。
吃音の特徴的な症状
吃音には以下のような特徴的な症状があります:
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繰り返し
言葉の最初の音や音節を繰り返すことです。例えば、「たたたたべる」というように、同じ音を何度も言ってしまうことがあります。 -
引き伸ばし
ある音を不自然に長く発音することです。例えば、「たーーーべる」というように、言葉の最初の音を引き伸ばしてしまいます。 -
ブロック
言葉が途中で止まってしまう、または言いたい言葉が出てこないことです。「たべ……る」というように、途中で止まってしまうことが特徴です。
診断の基準
吃音の診断は、上記の特徴的な症状がどの程度見られるかによって行われます。症状の頻度が増えたり、強く現れる場合には「吃音症」と診断されることがあります。
特に幼児期には、吃音の症状が出たり出なかったりすることがあります。このため、1回の診察ではなく、一定期間の経過を見ながら診断することが重要です。また、吃音が見られた場合、焦らずにお子さんの様子を観察することが大切です。
吃音はよくあることです
幼児の吃音は、珍しいことではありません。お子さんが成長する過程で自然に改善することが多く、症状が一時的に現れるだけで終わる場合もあります。ただし、吃音が長引いたり、日常生活に影響を与えるような場合は、早めにご相談ください。
このように吃音の症状は様々ですが、適切なサポートを行うことで、多くのお子さんがスムーズな発話を取り戻すことが期待できます。
参考文献
今回の情報は、2021年に発表された「幼児吃音臨床ガイドライン(第1版)」に基づいています。詳しい情報を知りたい方は、下記の文献をご参照ください。
- 幼児吃音臨床ガイドライン(第1版)
- 日本医療研究開発機構(AMED)の研究開発課題「発達性吃音の最新治療法の開発と実践に基づいたガイドライン作成」(課題番号JP18dk0310066)に基づくものです。
お子さんの言葉の発達について心配な点があれば、ぜひ当院までご相談ください。