幼児の吃音の原因について|はかたみち耳鼻咽喉科|福岡県久留米市の耳鼻科・耳鼻咽喉科

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幼児の吃音の原因について

吃音は、話すときに特定の特徴的な症状(言葉が詰まったり、繰り返したりするなど)が現れる障害です。しかし、吃音は呼吸器や喉、口の動きに直接的な問題があるわけではありません。むしろ、吃音は脳の中枢神経系が関与しており、発声や発語のタイミングをうまく調整できないことが原因と考えられています。


発達性吃音と神経原性吃音

  1. 発達性吃音
    幼児の吃音の多くは、発達性吃音です。これは、言葉を覚える途中で起こるもので、脳に損傷がない場合に見られる吃音です。発達性吃音は家族の中でも遺伝しやすいことが知られており、吃音を持つ子供の約半数に家族の中に同じような症状を持つ人がいます。研究によると、吃音発症原因の7割程度以上は遺伝性のものであると推測されています【幼児吃音臨床ガイドライン2021】。

  2. 神経原性吃音
    これに対して、神経原性吃音は脳に損傷が起きた場合に発症するものです。幼児期に見られることは稀ですが、脳の外傷や腫瘍などが原因で吃音が発生することがあります。この場合、吃音の症状は発達性吃音と似ていることがありますが、違う特徴を持つこともあります。【幼児吃音臨床ガイドライン2021】。


吃音の遺伝的要因

吃音には遺伝が関与していることが明らかにされています。例えば、特定の遺伝子の変異が吃音の発症に関わっていることが確認されています。これまでに、いくつかの遺伝子が吃音に関連していることが報告されており、遺伝子の違いによって、吃音が自然治癒しやすいか、長引きやすいかが異なるという説があります。【幼児吃音臨床ガイドライン2021】。


環境要因と吃音

かつては、吃音の発症は親の育て方や家庭環境によるものだと考えられていましたが、現在ではこの考えは否定されています。吃音は遺伝や脳の発達に大きく関係しているため、家庭環境が直接的な原因になることはありません。【幼児吃音臨床ガイドライン2021】。


参考文献

本ページの情報は、「幼児吃音臨床ガイドライン(第1版)」に基づいています。詳細な情報をご希望の方は、下記の文献をご参照ください。

  • 幼児吃音臨床ガイドライン(第1版)