味覚が変わって食事が楽しめなくなるのは、とても辛いことですよね。最近の研究では、亜鉛が不足していることが味覚の低下につながる場合があることが分かっています。
2023年に発表された研究(Mozafarら, 2023)では、亜鉛補給が味覚障害を改善する効果が詳しく検証されました。研究では、特発性(原因不明)や慢性腎不全による味覚障害の患者さんに亜鉛を補給したところ、味覚の回復が確認されたことが示されています。
特に、亜鉛が不足している方や、味覚の変化が見られる方には、亜鉛製剤が効果的である可能性があります。高用量の亜鉛補給が、3か月から6か月の間で効果を発揮することが明らかになっています。
亜鉛がどのくらい効果的?
- 亜鉛欠乏症や特発性の味覚障害の方に対しては、68〜86.7 mg/日の亜鉛補給が、最大6か月間効果的でした。
- 慢性腎不全の患者さんでも、亜鉛補給により味覚が改善されたと報告されています。
ただし、亜鉛の過剰摂取には注意が必要です。適切な量を守って補給することが大切です。もし味覚の低下が続く場合や、亜鉛不足が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では、血液中の亜鉛濃度を測定してからの治療を行っております。
参考文献
Boshra Mozaffar et al. "The Effectiveness of Zinc Supplementation in Taste Disorder Treatment: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials." Journal of Nutrition and Metabolism, 2023 (2023). https://doi.org/10.1155/2023/6711071.