
こんにちは。
はかたみち耳鼻咽喉科 院長の宮地英彰です。
魚を食べた後に、
「全身がかゆくなった」
「じんましんが出た」
「お腹が痛くなった」
「吐き気がした」
「息苦しくなった」
といった症状が出たことはありませんか?
その症状は、魚そのものへのアレルギーだけでなく、魚に寄生する「アニサキス」に対する即時型アレルギー(アニサキスアレルギー) が原因の可能性があります。
アニサキスアレルギーとは
アニサキスアレルギーは、アニサキスの成分に対して体が過剰に反応する病態です。
主な症状として、
- 魚を食べた直後〜数時間以内の全身の蕁麻疹、赤み、かゆみ
- 腹痛、吐き気、下痢
- 重症では、のどの腫れ、ゼーゼーする呼吸、強い息苦しさ、血圧低下
などがあります。
「いつも魚を食べると必ず症状が出るわけではない」
「特定の魚や刺身のときだけ症状が出る」
という方も、アニサキスアレルギーの可能性があります。
当院で可能な検査
当院では、迅速アレルギー検査機器 SiLIS-100(サイリス) を導入しています。
この検査では、
- 指先からの少量採血
- アニサキスを含む45項目を確認
- 約20分で結果判明
- 当日に結果説明が可能
という特徴があります。
「以前、魚を食べた後に体調を崩したけれど原因がはっきりしない」
「今後どの食品に気をつければよいか知りたい」
という方に役立つ検査です。
当院は“急性期治療の場”ではなく、“原因検索と今後の対策相談の場”です
ここはとても大切な点です。
当院は、症状が落ち着いた後に、原因を調べたり、今後の対応を学んだりするための外来です。
次のような重い症状がある場合は、当院ではなく直ちに119番通報・救急病院受診が必要です
- のどや胸が強く締め付けられる
- 声がかすれる、声が出にくい
- ゼーゼー・ヒューヒューする
- 強い息苦しさがある
- 唇や顔色が青白い
- ぐったりしている
- 反応が乏しい
- 意識がもうろうとしている
- 繰り返し吐く
- がまんできない強い腹痛がある
エピペン®をお持ちの方は、必要時には直ちに使用し、その後すぐに119番通報してください。
魚を食べた後の激しい腹痛は「胃アニサキス症」の可能性があります
魚を食べた後に激しい腹痛が出た場合は、アレルギー反応だけでなく、胃アニサキス症の可能性もあります。
胃アニサキス症が疑われる場合は、問診に加えて内視鏡で虫体を確認し、摘出することが診断と治療の両方になります。
そのため、内視鏡検査ができる内科や救急病院の受診が必要です。
アニサキスアレルギーと診断されたら
アニサキスアレルギーと診断された場合でも、すべての魚を一律に一生食べられなくなるわけではありません。
一方で、過去に強い症状を起こした原因食材は慎重に対応する必要があります。
例えば、
- サバや、過去に強い症状を起こした食品は原則回避
- 寄生率の高い魚の生食は避ける
- 加熱調理品や加工品でも注意が必要な場合がある
- 普段食べて問題のない魚介類を一律に除去する必要はない
- 重い症状の既往がある場合は、エピペン®の携帯について相談する
といった点を、症状やこれまでの経過に合わせて個別にご説明します。
このような方はご相談ください
- 魚を食べた後の症状の原因を知りたい
- 自分や家族がアニサキスアレルギーかもしれない
- 今後どの魚や食品に注意すべきか知りたい
- エピペン®が必要か相談したい
当院では、問診と迅速検査をもとに、お一人おひとりに合わせた生活指導を行っています。
気になる方は、症状が落ち着いてから、お気軽にはかたみち耳鼻咽喉科までご相談ください。