
🏥 記事監修・執筆:はかたみち耳鼻咽喉科 院長 宮地 英彰 (耳鼻咽喉科専門医 / 補聴器相談医 / 認定補聴器適合判定医師)
はじめに:季節の変わり目、お耳の違和感はありませんか?
11月が始まり、朝晩の寒暖差が大きくなるとともに、低気圧が通過しやすい時期になってまいりました。
このような気温や気圧の変化が続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなり、お耳に以下のような症状が出やすくなることが知られています。
- 「耳がこもったような感じ(耳閉感)がする」
- 「耳が詰まった感じ、ボーッとする感じがある」
- 「自分の声が響いて聞こえる」
- 「耳鳴りがいつもより気になる・大きく感じる」
「なんとなく耳の調子が悪いな…」と感じている方は、季節の変化がお耳に影響している可能性があります。
その症状、「急性低音障害型感音難聴」の初期症状かもしれません
こうした症状は、**「急性低音障害型感音難聴(低い音が聞き取りにくくなる難聴)」**の初期症状として現れることがあります。
この病気は、ストレス、睡眠不足、過労、寒暖差による自律神経の乱れなどがきっかけとなり、耳の奥(内耳の渦牛)にむくみ(内リンパ水腫)が生じることで起こると考えられています。特に女性や20代〜50代の若い世代〜働き盛り世代にも多く見られる特徴があります。
「少し様子を見よう」と放置せず、早めの受診が大切です
多くの場合は数日様子をみて自然に改善することもありますが、以下のような場合は注意が必要です。
- 耳のこもり感や耳鳴りの症状が数日以上続いている
- 片側の耳だけに強く症状が出ている
- めまいやフワフワ感、吐き気を伴う
急性低音障害型感音難聴をはじめとする感音難聴は、発症からできるだけ早い段階(できれば1週間以内)に治療を開始することが、聞こえの回復のための大きなポイントとなります。
当院での検査・ご相談について
「受診するほどでもないかも…」と迷われる段階でも、全く遠慮なさる必要はありません。当院では防音室での精密な聴力検査(純音聴力検査・語音聴力検査)や鼓膜の診察を随時受け付けております。
耳の違和感、耳鳴り、聞こえにくさなどでお困りの方は、お気軽にお電話またはWEB予約にてご相談ください。
❓ よくあるご質問(FAQ)
Q1. 耳が詰まった感じや耳鳴りは、放っておけば自然に治りますか?
A. 数日で自然に改善することもありますが、**「急性低音障害型感音難聴」**の場合、発症から早期(できれば1週間以内)に治療を開始することが聞こえの完全回復において非常に重要です。「少し様子を見よう」と放置してしまうと、症状が長引いたり再発を繰り返す恐れがありますので、早めの受診をお勧めします。
Q2. どのような検査を行いますか?痛みはありますか?
A. 防音室での精密な「純音聴力検査(低音から高音までの聞こえの検査)」や「語音聴力検査」、鼓膜の状態を観察する診察、鼓膜の動きを調べる「ティンパノメトリー検査」などを行います。いずれも痛みを伴わない安全な検査ですので、ご安心ください。
Q3. どんな治療を行いますか?仕事や家事は続けられますか?
A. 内耳のむくみを改善するお薬(利尿剤やビタミン剤、ステロイド薬など)の服用による薬物療法が中心です。入院の必要はなく、基本的にお仕事を続けながら通院で治療していただけます。また、治療と並行して十分な睡眠と休養をとることが大切です。
Q4. 若い人や女性にも多い病気ですか?
A. はい。急性低音障害型感音難聴は、20代〜50代の女性や、仕事・家事・育児などでストレスや疲労、睡眠不足が溜まっている働き盛り世代に多く見られる特徴があります。
【診療・ご予約のご案内】
- 医療機関名: はかたみち耳鼻咽喉科
- 電話番号: 090-1343-3387
記事監修・執筆
はかたみち耳鼻咽喉科 院長 宮地 英彰 (みやぢ ひであき)
【医師資格】
日本耳鼻咽喉頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医 / 補聴器相談医 / 認定補聴器適合判定医師
【所属学会】
日本耳鼻咽喉科学会 / 日本聴覚医学会 / 日本嚥下医学会 等
【クリニック理念】
難聴、耳鳴り、補聴器の問題、構音障害、吃音、嚥下障害など耳鼻咽喉科領域の機能障害を持つかたの力になるため、言語聴覚士とともに努力します。