小学校高学年になると、
どもらないように工夫して、吃音が少しずつ目立たなくなります。
思春期に入ると、
回避など、吃音から逃げる行動が加わってきます。
一見どもっていないように見えますが、
友達が集まる場には、
どもって恥ずかしいから行かなくなるなどの行動が見られることもあります。
就職する頃になると、
多くの方がカミングアウトして、再起することが良くあるようです。
しかし、最後まで困難として残るのが、
「特定の名前を言う」「電話が苦手」です。
これらの困難への対処がうまくいくと、吃音と付き合っていけます(大体の30代ごろ)。
このレベルまで到達する前の、
思春期の頃が重要な時期で、
子供の心には、「そのうち治るのかな?」という期待とともに、
回避、不登校という問題が起こってきます。
この回避によって表面上の吃音は目立たなくなってきているため、
周囲の大人、保護者は「えっ、まだ吃音があったの?」という怪訝な思いをするという、
子供の現実とのギャップに驚く事態となります。
子供は、この頃から社交不安障害(対人恐怖)が生じてくるのです。
ですから、吃音を診療する際には、
表面上の吃音、すなわち言語症状(随伴症状という身体症状も)と、
表面下の社交不安障害、すなわち対人恐怖、
という2つの軸で考える必要があります。
発話意欲を持ち続ける子であってほしいための安心して話せる環境づくりが大切となります。
ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
(参考:早坂菊子・菊池良和、小林宏明「心理・医療・教育の視点から学ぶ 吃音臨床 入門講座」)
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