
こんにちは。はかたみち耳鼻咽喉科院長の宮地英彰です。
急に「のどが激しく痛む」「熱が出た」という時、それはただの風邪ではなく、**「溶連菌(ようれんきん)感染症」**かもしれません。溶連菌は子どもに多いイメージがありますが、大人も感染する身近な病気です。
今回は、溶連菌感染症の症状や治療の大切なポイントについて分かりやすく解説します。
1. 溶連菌感染症の主な症状
溶連菌(A群溶血性連鎖球菌)という細菌がのどに感染すると、以下のような特徴的な症状が現れます。
- 38℃以上の突然の高熱と非常に強いのどの痛み
- 扁桃が赤く腫れ、白い膿(うみ)が付着する
- 舌に小さなブツブツができてイチゴのように赤くなる(イチゴ舌)
- 体に細かい赤い発疹が出る(猩紅熱:しょうこうねつ)
- ※風邪と違って、咳や鼻水はあまり出ないのが特徴です。
2. なぜ「お薬を最後まで飲み切る」ことが重要なの?
検査で陽性と診断された場合、抗菌薬(抗生物質)を処方します。 お薬を飲み始めると、1〜2日で驚くほど熱が下がり、のどの痛みも楽になります。しかし、ここで自己判断でお薬をやめてはいけません。
のどの痛みが消えても、体内にはまだ溶連菌が生き残っています。途中で服用をやめてしまうと、以下のような重い合併症を引き起こすリスクがあります。
- リウマチ熱: 心臓や関節などに炎症が起こる病気
- 急性糸球体腎炎: 腎臓の働きが低下し、むくみや血尿が出る病気
これらを予防するため、処方されたお薬は**「症状がなくなっても、必ず最後まで指示された日数分を飲み切る」**ことを徹底してください。
3. 学校や仕事はいつから行っていいの?
溶連菌は感染力が強い病気ですが、適切な抗菌薬を飲み始めると、24時間以内には周囲への感染力はほぼ消失します。 そのため、一般的な登園・登校(出勤)の目安は、**「抗菌薬を飲み始めてから24時間が経過し、熱が下がって本人が元気であること」**とされています。 ※学校や幼稚園、保育園の規則がある場合はそれに従ってください。
ご家族の皆様へ
溶連菌はご家族内(特にご兄弟間)で非常にうつりやすい病気です。タオルなどの共用は避け、手洗いをこまめに行いましょう。もしご家族の方にも「のどの痛み」や「発熱」がある場合は、早めに当院にご相談ください。
「ただの風邪かな」と放置せず、気になるのどの痛みがある時は、どうぞお気軽に「はかたみち耳鼻咽喉科」へお越しください。